競馬予想は血統が重要!知っておくべき5大系統の特徴を紹介

血統

競馬の予想には様々なファクター・要素が存在します。追い切りのタイム、過去のデータ、騎手、パドック、返し馬、成績、指数などなど…。

そんなファクターの中でも異質を放っているのが血統です。競馬をかじったことがある人ならば、誰もが聞いたことがある言葉だと思いますし、予想をする時に重要だと認識している人も多いです。

しかし、何故か一切学ばずに血統での予想をスルーしている人が多いのです。その理由は明白で、難しいと思われているからです。

血統はごちゃごちゃしていて、ちゃんと勉強して色々なことを覚えないといけないと思われていますが、意外とそうでもありません。

そこで、この記事は現在の競馬界で知っておくべき五大系統の特徴について詳しくご紹介していきたいと思います。各系統の有名な競走馬についてもまとめているので是非参考にしてみて下さい。

5つの系統の特徴を紹介

早速ですが、競馬の血統の中でも覚えておくべき5つの系統についてご紹介していきます。現在、世界中で活躍しているサラブレッドたちの祖先をどんどん遡っていくと、最終的には3頭の馬にたどり着くといわれています。

その3頭から更に派生して多くの競走馬が誕生していますが、その中でも優秀な種牡馬が誕生すると〇〇系と言われまとめて扱われます。

例えば、以下でもご紹介しますが、日本競馬界に大きな影響を与えたサンデーサイレンス系ですが、有名な産駒ではディープインパクトやステイゴールド、ハーツクライなどがいます。この3頭の産駒の全てがサンデーサイレンス系と呼ばれるのです。

以下では、5つの大きな系統の特徴について詳しくご紹介していきたいと思います。特徴を知っておくことで、予想の参考になると思うので是非最後までチェックしてみて下さいね。

サンデーサイレンス系

上記でも簡単に解説しましたが、まず最初にご紹介するのはサンデーサイレンス系です。競馬を軽く知っている方でもサンデーサイレンスの名前は知っているのではないでしょうか?

1995年から2007年まで13年連続でリーディングサイアーを獲得しており、日本競馬界を大きく発展させたとも言われています。様々な距離に対応している産駒を排出し、日本を代表する系統の一つです。

有名なサンデーサイレンス系の種牡馬は以下のようになります。

  • ディープインパクト産駒:スピードに特化した競走馬が多く、中山や阪神などパワーが必要な競馬場よりも、東京や京都などの競馬場に強い。
  • ステイゴールド産駒:芝の馬場状態が悪いレースに強く、スピードよりもパワーに優れている競走馬が多い。また、晩成タイプでも有名で、年を重ねてから活躍することも珍しくない。
  • ハーツクライ産駒:雨の不良馬場などに非常に強い特徴がある。加速は弱いですが、粘り強い走りを見せるパワータイプ。ディープインパクト産駒とは逆に中山や阪神に強い。中距離、長距離、芝、ダートなど幅広い産駒がいる万能タイプです。

サンデーサイレンス系と言っても、色々なタイプがいますね。最近ではディープインパクトは産駒ではなく、ディープインパクト系と言われるくらいの勢力になっていますね。さらに、ディープインパクトの子孫が種牡馬として活躍してくれることを期待しましょう。

ノーザンダンサー系

RAO21-B1

ノーザンダンサー系も非常に大きな勢力の一つですね。道悪に強く、長距離に弱いという特徴があります。

ノーザンダンサー系の名馬では、メジロライアンやマルゼンスキー、ノーザンテーストなどがいますが、種牡馬として大成したのはクロフネだと思います。

芝だけではなくダートでも活躍することもありますね。以下ではクロフネ産駒の特徴をご紹介します。

芝のレースでは、札幌と函館で活躍するデータがあり、非常に強い力を発揮するので注目です。逆に新潟や福島は苦手としているので、人気馬でも注意が必要です。

ダートでは、中山や京都、阪神に強いですが、東京や地方の競馬場は苦手だという特徴もあります。1200~2000mくらいまでのレースで活躍することが多くなっています。

ネイティブダンサー系

ネイティブダンサー系はダートに強く、圧倒的なパワーを持っていることが特徴の系統です。ネイティブダンサー系で有名な競走馬と言えば、オグリキャップやエルコンドルパサーなどが挙げられていますが、種牡馬として大成したのはやはりキングカメハメハだと思います。

ダートだけはなく芝での強さも兼ね備えており、2010年に16年ぶりにサンデーサイレンス系に属さない種牡馬でリーディングサイアーを獲得しています。

以下ではキングカメハメハ産駒の特徴について詳しくご紹介していきたいと思います。

芝とダートどちらにも強くパワーがある為、芝では中山と阪神に強い特徴があります。また、距離も万能で、短距離でも長距離でも活躍しています。

スローペースを得意としており、先行逃げ馬が不在のレースでは注目するべき系統でもあります。

ターントゥ系

続いてご紹介するのはターントゥ系です。実はターントゥ系は日本競馬の主流になりかけた系統でもあります。サンデーサイレンス系の登場により影を潜めてしまいましたが、確実に大きな影響を与えました。

その中でも、最も有名なのがブライアンズタイム産駒です。三冠馬のナリタブライアンやマヤノトップガン、タニノギムレットなど多くの名馬を排出しました。

以下ではブライアンズタイム産駒の特徴についてご紹介していきましょう。

ブライアンズタイム産駒は、中距離以上で力を発揮することが多く、芝とダートどちらも対応しています。1レース1レース使うごとに調子が上がっていくことが多く、近代競馬のやり方には少し合っていない特徴もありますね。休み明けでは凡走えで終わってしま事もしばしば。

また、最近流行の芝の高速馬場にも合っていないので、ダートでの活躍が目立ってきています。

ナスルーラ系

最後にご紹介するのはナスルーラ系です。ナスルーラ系は非常に高いスピードが特徴の系統で芝を得意としています。

トニービンやタマモクロスなど多くの名馬を排出している系統ですが、大成した種牡馬としてはジャングルポケットが挙げられます。

以下では、ジャングルポケット産駒の特徴について詳しくご紹介していきたいと思います。

スピード能力が高いので東京や京都を得意としていますが、パワーが必要な中山でも好成績を残しています。芝では重・不良馬場が非常に苦手で雨が降った時などは注意が必要になります。

長距離を得意としており2200m以上では実力を遺憾なく発揮しています。長距離で馬場状態が良い時には馬券に絡めるべきだと思います。

まとめ

今回の記事では血統の中でも5大系統の特徴について詳しくご紹介させていただきましたが、参考になりましたでしょうか?

この特徴を知っているか知っていないかで予想に大きな影響を与えると思いますし、これくらいの情報であればそこまで難しくも無いと思います。

最近では新たな系統が生まれつつありますし、上記で紹介した産駒がすでに走っていないこともありますが、その特徴は確実に引き継がれています。

今まで、全く血統を考慮して予想をしていなかったという方は、この機会に血統にも注目して予想を行ってみてはいかがでしょうか?一気に予想の幅が広がりますし、人気馬を思い切って切れたり、下位人気馬の好走を見抜くことが出来るかもしれません。

今回ご紹介した5大系統の特徴を抑えておけば、きっと的中率や回収率もアップすると思うので、是非参考にしてみて下さいね!