初心者でも分かる!競馬の血統表の見方を3つのポイントで詳しく解説

血統

「競馬を始めてみたけれど全く的中しない…」

「収支が一向にプラスにならない…」

このような悩みをお持ちの方は、血統に注目するべきかもしれません。競馬はブラッドスポーツと呼ばれており、競走馬の血統は非常に重要な要素となっています。

系統ごとに特徴があり、その特徴を把握していれば予想に役に立つ情報となります。しかし、的中率や回収率アップになると言われても、なかなか手を出せずにいる方も多いのではないでしょうか?

血統表を見ても良く分からないし血統を調べるのは諦めよう…という方も少なくないはず。

そこで、この記事では血統表の見方を3つのポイントに分けてご紹介していきたいと思います。血統に興味があるという方は是非参考にしてみて下さいね。

血統表を見る時のポイントを紹介!

初心者の方が血統表を見ても、全く意味が分からないと思います。なんか馬の名前が沢山載ってる…くらいのイメージだと思いますが、ポイントを抑えれば意外と簡単です。

また、最初の内はそこまで深く考える必要もないので、父の系統を確認するくらいでも役に立つと思います。

今回は日本を代表する名馬ディープインパクトを例に出してご紹介していきたいと思います。

一番左が近親で右に行くにつれて古い世代になる

引用元:https://db.netkeiba.com/horse/ped/2002100816/

上記の画像はディープインパクトの血統表になります。パッと見ると複雑に見えますが、そこまで難しくはありません。

まず青色が父系、ピンクが母系となり、一番左が近親で右に行くにつれて古い世代となっていきます。人間で言うと家系図のようなものですね。

画像を見れば分かりますが、ディープインパクトの父はサンデーサイレンスで、母はウインドインハーヘアとなります。そして、サンデーサイレンスの父、ディープインパクトの祖父になるのが「Halo(ヘイロー)」となり、祖母が「Wishing Well」となります。

確認するのは3代目までで十分

この血統表では5代目まで掲載されていますが、最初の内は3代目くらいまで確認すれば十分だと思います。

そして、まず確認することは、他の記事でもご紹介していますが系統の種類です。系統は、大きな勢力となった種牡馬を指し、ディープインパクトの場合はサンデーサイレンス系となりますが、さらに遡っていくとターントゥ系になります。

次に、母の方を確認するとウインドインハーヘアはノーザンダンサー系だということが分かりますね。サンデーサイレンス系の瞬発力とスピードに合わせ、ノーザンダンサー系のスタミナとパワーを兼ね備えているので、好きが無い血統だという事が分かります。

交配を確認する

競走馬にはブリード(交配)と呼ばれるものがあります。ただ強い繫殖牝馬に強い種牡馬を種付けすれば良いという訳ではなく、血統を見て合う合わないを判断し選定しているのです。

ブリードにはインブリードとアウトブリードの2種類があるのでそれぞれをご紹介していきましょう。

インブリードについて

引用元:https://db.netkeiba.com/horse/ped/2006103319/

インブリードは日本語にすると近親交配で、同じ系統の競走馬の交配を行うことでその系統の血を濃くする狙いがあります。簡単に言えば、サンデーサイレンス系とサンデーサイレンス系を交配させて、めっちゃ凄いサンデーサイレンスを誕生させよう!ということです。血統表などではクロスと呼ばれることもありますね。

しかし、血を濃くする=強い競走馬になるという訳ではありません。最適な血の濃さがあり、18.75%の血量が一番良いと言われています。オルフェーブル、ブエナビスタ、ヴィクトワールピサなどが18.75%の血量で誕生した競走馬ですね。

ちなみに、上記の画像はブエナビスタの血統表になりますが、赤字になっている部分がインブリードにあたる所です。父の血統にも母の血統にも「ニジンスキー」「ヘイルトゥリーズン」「ターントゥ」が入っていることが分かると思います。

そしてブエナビスタの18.75%の血量はニジンスキーとなっています。母系のニジンスキーの血の量が12.5%、父系のニジンスキーの血の量が6.25%、合わせて18.75%となります。

インブリードのデメリットとしては、身体が弱い競走馬が誕生する可能性が高く、競走馬としてデビュー出来ないことも珍しくありません。

アウトブリードについて

アウトブリードは、インブリードとは逆に近親交配を全く行わない交配のことを指します。血が薄くなるなら強い競走馬が誕生しなさそうなイメージがあると思いますが、アウトブリードでも強い競走馬は誕生します。

何を隠そう最初にご紹介したディープインパクトはアウトブリードとなっており、5代目まで遡って見ても同じ系統の配合はありません。

アウトブリードは、インブリードとは異なり丈夫な競走馬が誕生する可能性が高くなりますし、どっちが良いという訳でもありません。

競馬ファンの中にはインブリード派とアウトブリード派がおり、完全に好みでもありますね。ディープインパクトは、アウトブリードということもあり、色々な繫殖牝馬との相性が良かったというのも種牡馬として大成した理由の一つかもしれませんね!

母父

引用元:https://db.netkeiba.com/horse/ped/2002100816/

競馬の血統において重要なのは種牡馬の系統ですが、もう一つ重要なのは母の種牡馬です。馬は種牡馬の能力が色濃く受け継がれていく生き物なので、母よりも母の父の方が大切なのです。

上記の画像は、またディープインパクトの血統表になりますが、これで見ると母父はウインドインハーヘアの種牡馬のAlzao(アルザオ)になります。

つまりディープインパクトは父のサンデーサイレンスと、母父のアルザオの2頭の血の影響を多く受けているということです。

ニックスについて

馬主目線で考えると、色々ある系統から相性が良さそうな馬同士の種付けを行いますよね。その配合のことをニックスと呼びます。

主にニックスは上記でも解説したように種牡馬(父)と母父の血統が重要となるので、この組み合わせを最も重視します。

系統の特徴を把握しておけば、このニックスを確認するだけである程度競走馬の特徴を知ることが出来ます。

もちろん、馬券の予想に役立てることも出来ますが、色々な競走馬の血統表を見ているだけでも面白いですよ。有名な系統を知っておくことで、血統表から色々な情報を読み取ることが出来るので、まずは系統から勉強するようにしましょう。

まとめ

今回の記事では、血統表の見方を3つのポイントに分けてご紹介させていただきましたが、参考になりましたでしょうか?

血統表を見ると、多くの馬の名前が並んでおり一見難しそうに感じてしまいますが意外とそうでもありません。

初心者の方はまずはインブリードなのかアウトブリードなのか、種牡馬と母父の系統は何なのか、この2点を抑えておくだけでも十分だと思います。

血統は調べれば調べるほど奥が深いですが、最初の内はそこまで本気で調べる必要もないと思いますよ。簡単なことからで良いので、確認するようにしましょう。

上手く利用すれば、馬券に活かすことが出来ますし、的中率や回収率のアップを目指すことも可能です。今まで興味がなくてスルーしていたという方は、是非この機会に血統について勉強し予想に反映させてみてはいかがでしょうか?