競馬の血統・種牡馬でダートに強いのは?2つの見分け方も紹介!

血統

競馬の芝とダートコースでは、求められる能力が異なります。

ダートに強い馬であるのかどうかは血統や種牡馬からある程度予想することが可能です。

せっかくダートのレースの馬券を購入するのであれば、ダートに強い血統や種牡馬は知っておいて損はありません。

近代の研究結果では競走馬の能力に関係するのは血統が約33%、母体内の影響や仔馬が育つ周囲の環境が約66%である言われており、血統以外の要因の方が大きいということがわかりますが、それでも血統も大きく影響しているということも事実です。

この記事では強いダート馬の見分け方やダートに強い血統や種牡馬をご紹介していきますので、ダートレース予想を行おうとしている方は是非参考にしてみてください。

ダートコースとは

まずはダートにはどのような特徴があるのかということについてご紹介していきたいと思います。

ダートコースの特徴について知っておけば、今後のダートレース予想に活かすことができますよ。

特徴

芝ではなく、足をとられやすい砂の上を走るダートコースは、走る時にパワーが必要になるコースです。

人間で考えればればダートコースは砂浜のようなもの。砂の上を走るときを想像してみてください。

砂に足を取られてしまうため足を高く上げる必要があり、その分走るタイムが遅くなるだけでなく足に負担も大きなものですよね。

ダートコースは砂のクッションによって足を蹴り上げた時の力が奪われてしまうため、その分前に進むためにパワーが必要になるのです。

また、ダートコースはそのコース自体にも特徴があります。中央競馬では芝コースの内側にダートコースが作られています。

そのため、直線が短くなったりコーナーがきつくなる傾向にあります。これもレースに大きく影響する部分です。

砂の上でしっかり前に進むためのパワー。そしてパワーを使ってもバテないスタミナが求められるコースであると言えます。

予想のコツ

ダートコースには予想のコツもあり、それは逃げ馬や先行馬が有利になりやすいということです。

必ずしも逃げ馬や先行馬が勝ちやすいということではなく、展開や馬場状態によっても異なりますが、パワーとスタミナが求められるダートコースでは前を走る馬がそのまま粘って勝つというのが多いです。

中でも、スタートからゴールまで落ち着くことのない短距離のレースの場合は前の方に位置取りしている馬がそのまま粘って勝つパターンが少なくありません。

しかしながらレースがハイペースになれば前を行く馬がバテてしまい後方で待機していた馬が勝つパターンもありますので、レース展開を読んでおくということも大切です。

強いダート馬の見分け方2つ

以上を踏まえてここからはダートコースに強い馬の見分け方をご紹介していきたいと思います。

上記でもご紹介のように、クッション性が高く足を蹴り上げる力が吸収されるダートコースでは、パワーとそれを維持するためのスタミナが求められます。

前を走って粘り勝ちをするパターンも多いと話しましたが、これはスタミナがないことにはなし得ないことです。パワーだけでもなくスタミナだけでもない、どちらも併せ持った馬がダートに強い馬と言えます。

そんな、パワーもスタミナもある馬には特徴があります。それが、筋肉量が多いためマッチョ体型をしているということです。

人間に例えてみれば、ダートコースが得意とするのはプロレスラーのような筋骨隆々な筋肉量の多いマッチョ体型、芝で良く走るのは引き締まった体付きの短距離陸上選手のような身体ということになります。

成績を見る

ダートに強い馬を見分けるために初心者でも出来るのが成績を見るという方法です。

成績はそのまま、競走馬が今まで出してきた結果ですから、ダートが得意なのかどうかもすぐにわかります。

競馬新聞を読んだことがある人は「ダ1023」のような数字を見たことがあるのではないでしょうか?これは今までのダートレースでの着順を表しています。

左から「1着回数」「2着回数」「3着回数」「着外回数」となっています。ぱっと見るだけでその馬のダートの成績がわかるようになっているため、活用しましょう。

パドックを見る

競馬初心者の方の場合、成績で見分けるのがおすすめですが、競馬中級者以上の方などパドックを見て馬を判断することが出来る方はパドックを見てダートに強い馬であるかどうかを判断しましょう。

ダートに強い馬というのは足の付け根部分の筋肉がしっかりと盛り上がっているということが多いです。

パドックを歩いている競走馬を見てみて、この部分にしっかり筋肉がついているようであればダート向きである可能性が高いです。

パドックと共に過去の成績や血統なども見ればより信頼度はアップするのではないでしょうか。

ダートに強い血統・種牡馬

ダートに強い馬であるかどうかは、上記のように成績や馬の体格(筋肉の付き方)で見分けることが可能ですが、その他にも血統や種牡馬である程度予想を行うことができます。

まずは、種牡馬です。出走する競走馬の種牡馬をチェックしてみましょう。種牡馬がもしも現役時代にダートで活躍していたのであれば、ダートに強い可能性が高いです。

フェブラリーステークスとチャンピオンズカップと、ダートG1は国内で2レースあり、また、地方競馬では東京大賞典、帝王賞、川崎記念、JBCクラシック、ジャパンダート、南部杯などダートの大きなレースが開催されています。

このようなレースで現役時代に好成績を残している種牡馬の産駒はダートに強いと予想できます。

具体的に名前を挙げると、アグネスデジタル、カネヒキリ、ゴールドアリュール、ヴァーミリアン、フリオーソ、クロフネなどの産駒です。

またその他にも、芝のG1を勝った経験がある種牡馬の産駒もダートで良い成績を見せています。(ダイワメジャー、シンボリクリスエス、キングカメハメハ、ネオユニヴァースなど)

ダートではないのになぜこれらの種牡馬の産駒がダートで好成績を残しているのかといえば、それはパワーとスタミナを受け継いでいるからでしょう。上記の馬は天皇賞秋や日本ダービーなど、パワーが要求されるハイレベルなレースで結果を残しています。

また、アメリカから輸入された種牡馬もダートコースで活躍を見せています。

日本では競馬と言えば主流なのは芝ですが、アメリカの場合はその逆で、ダートが主流です。つまり、アメリカで活躍した競走馬というのはダートで活躍した馬であることが多く、ダートで活躍したアメリカの競走馬が種牡馬として輸入され、その産駒が日本で活躍していることもあるようです。

ただし、ダートの質が日本とアメリカでは異なるため、必ずしも活躍するとは限りません。しかしながら、上記のような事情がありますので、ダートレースを予想する際にはアメリカの馬にはしっかり注意しておくといいでしょう。

まとめ

競馬の血統・種牡馬でダートに強い競走馬や、ダートに強い競走馬の見分け方についてご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?

競馬といえば芝という人も多いかもしれませんが、ダートレースはダートレースで、芝のレースにはない楽しみ方ができるレースです。

毎年ダートの大きなレースがいくつも開催されているため、ぜひダートレースも楽しんでみてはいかがでしょうか。

ダートレースを予想する際には是非今回ご紹介させていただいたポイントを参考にしてみてくださいね。