競馬の血統で覚えておくべき5つの系統を徹底解説!特徴や代表馬など

血統

現在の競馬は100年以上前から受け継がれる血統によって成り立っています。日本を代表する名馬にディープインパクトがいますが、そのディープインパクトの父であるサンデーサイレンスは日本競馬に大きな影響を与えた偉大なる種牡馬です。

そのサンデーサイレンスもヘイローというアメリカのリーディングサイアーにも輝いたことがある有名な種牡馬です。

最近では、ディープインパクト産駒の競走馬が引退後に種牡馬として活躍しており、代々続くサラブレッドの血統は未来に向かって続いています。

このように、競馬は血統が重要であり、いくつもある系統の特徴を知ることで予想に活かすことも出来ます。

そこで、この記事では最初に覚えておくべき7つの系統の特徴と代表馬をご紹介していきたいと思います。

血統における系統とは?

血統は競馬において大きな影響を持っています。人間でも父親に顔が似ていたり、母親の性格を受け継いでいることがありますよね。

また、人間の場合は育った環境などによって性格や頭の良さなどが変わってきます。しかし、競走馬の場合はもちろん調教や騎手なども重要ですが、血統でサラブレッドになれるかどうかがある程度決まっています。

基本的にサラブレッドはサラブレッドからしか生まれないので、強い競走馬を誕生させるには好成績を残している種牡馬と繫殖牝馬を配合する必要があるのです。

系統は有力な種牡馬の事を指す

上記のように能力や特徴が遺伝していくこと全てを血統と言いますが、その中でも最も重要なのが系統です。

血統を詳しく調べるとよく目にするのが〇〇系と呼ばれるものです。有名なところだとサンデーサイレンス系やノーザンダンサー系などがあり、多くいる種牡馬の中でも特に強い影響を与えてきた種牡馬が〇〇系と言われ後世にも名を残しているのです。

また、系統は当たり前のように色々種類がありますが、明確に分類されている訳ではなく、強い子孫を残しているかどうかでそれぞれ判断されています。

各系統には色々な特徴がある

細かく分類すれば非常に多くの系統が存在していますが、それぞれの系統には特徴があります。

スピード能力に長けていたり、パワーが強かったり、長距離が得意だったり、重馬場で本領を発揮したりと色々あります。

その特徴を知っておくことが出来れば、馬券予想に役立てることが可能となります。「あっ今日は天候が悪いから〇〇系の競走馬に注目しよう」とか「東京競馬場だから〇〇系の馬を軸にしようかな」などのように上手く馬券に活かすことで勝率を上げることが可能になります。

競馬の血統で覚えておくべき5つの系統と特徴

それでは、ここからは競馬の血統において覚えておくべき5つの系統とそれぞれの特徴や代表馬をご紹介していきたいと思います。

様々な系統が存在していますが、さらに大きく分けると「ターントゥ系」と「ノーザンダンサー系」があります。今回はターントゥ系の系統を3つとノーザンダンサー系の系統を2つ解説していきましょう。

サンデーサイレンス系

ターントゥ系の中でも日本競馬に非常に大きな影響を与えたのがサンデーサイレンス系です。アメリカの馬ですが、今までの日本競馬の中でも最も多くの産駒が活躍しており、もしサンデーサイレンスが日本に来ていなければディープインパクトも誕生していないのです。

サンデーサイレンス系は瞬発力とスピード能力に長けており、日本競馬のレースでも価値が高い芝の中距離が得意なこともあり重宝されました。

1990年代の中盤からサンデーサイレンス産駒が出走していますが、圧倒的な活躍で13年連続でリーディングサイアーも獲得しています。

ディープインパクト系

続いて紹介するのはディープインパクト系です。サンデーサイレンス産駒の最高傑作と言われており、サンデーサイレンスの血を色濃く受け継いでいます。

現役時代も圧巻の活躍をし、最強馬の一角となっていますが、最も本領を発揮したのは種牡馬になってからです。

サンデーサイレンスを超えることは出来ませんでしたが、日本で2番目に産駒が活躍した種牡馬で、2020年現在でもディープインパクト産駒は日本競馬を牽引しています。

また、ディープインパクト産駒の中にもリアルインパクトやキズナ、ダノンバラードなど種牡馬として大成しそうな馬も出てきています。さらに、新馬戦から無敗の5連勝で大注目のコントレイルもディープインパクト産駒です。

このまま好成績を残し、種牡馬になればコントレイル系という系統が誕生してもおかしくないですね。

ブライアンズタイム系

サンデーサイレンス系と争う程の勢力だったのがブライアンズタイム系です。サンデーサイレンス系とは異なり、スタミナとパワーに長けておりダートでも活躍していたので、いい具合に棲み分けが出来ていましたね。

スローペースになってしまうと、直線勝負になりサンデーサイレンス系に負けることが多かったですが、ハイペースや重馬場では好走することが多い系統でもあります。

特にタフだといわれている中山や阪神競馬場では注目の系統です。代表的な産駒にはナリタブライアンやマヤノトップガン、サニーブライアン、タニノギムレットなど今でも語り継がれる名馬がいます。

ダンチヒ系

ここからはノーザンダンサー系の系統をご紹介していきます。まずは、ダンチヒ系ですが、特徴としてはスピードに優れた競走馬が多く芝向きの系統となっています。

同じくスピード系のサンデーサイレンス系と異なるのは、瞬発力よりもパワーを兼ね備えているという点です。坂があったりある程度重馬場になっても力を発揮することが多くあります。

短い距離を得意としていましたが、最近では中距離以上で活躍することが目立つことが増えて来ましたね。

ダンチヒ系の種牡馬にはハービンジャーやチーフベアハート、スニッツェルなどがいます。中でも大成したのはハービンジャーではないでしょうか。

ハービンジャー産駒には、ブラストワンピースやドレッドノータス、レイホーロマンスなどがおり、母父の系統はサンデーサイレンス系が多い印象がありますね。

サドラーズウェルズ系

最後に紹介する系統はサドラーズウェルズ系です。サドラーズウェルズは欧州を代表する種牡馬で、スタミナ血統の代表格と言っても過言ではありません。

スタミナに定評があるものの、スピードや瞬発力では他の系統に劣る一面もあり、父母の系統で苦手部分を補うことも少なくありません。

代表馬にはテイエムオペラオーやメイショウサムソン、ロゴタイプ、ソウルスターリングなどがいます。

最近は活躍が薄れていますが、日本以外の国では産駒が多く活躍しており、洗礼された芝よりもある程度タフな馬場の方が合っているのかもしれませんね。

まとめ

今回の記事では、血統の中でも覚えておくべき5つの系統とそれぞれの特徴や代表産駒をご紹介させていただきました。

系統はそこまで深く調べなくてもある程度、簡単な特徴を覚えておくだけで十分馬券の予想に活かすことが可能となります。

スピード、パワー、瞬発力、スタミナどれに長けているのか、どの競馬場が得意なのか、どの馬場が不得意なのか。これくらいを知っているだけでも勝率が大きく変わってくると思います。

血統は苦手意識を持っている人が多いと思いますが、知れば知るほど奥が深く競馬をさらに好きになるはずです。今まで興味がなかった人も、簡単なことからで良いので調べてみてはいかがでしょうか?競馬の予想方法ががらりと変わることもあって面白いですよ♪