南米競馬の血統の特徴とは?産駒が活躍する3つのポイントと代表馬を紹介

血統

競馬は日本だけではなく、世界各国で開催されています。日本競馬のレベルも格段に上がって来ていますが、世界基準のリーディングサイアーを見るとイギリス、フランス、アメリカ、香港、オーストラリアなどの競走馬が上位に多くなっています。

世界最高峰のレースと言われている凱旋門賞で、未だに日本馬が勝てていないことからも分かる通り、世界中には非常にレベルの高い競走馬がゴロゴロといるのです。

また、最近ではアルゼンチンやチリ、ウルグアイ、ブラジルなどの南米で競馬が盛り上がってきており、着実に力を付けてきています。

日本でも、繁殖牝馬として活躍している南米系の馬も少なくなく、特徴を把握することで馬券予想に役立てることが出来ます。

そこで、この記事では南米系血統の特徴や、活躍する為のポイントについて詳しくご紹介していきたいと思います。

南米系血統の特徴について

日本で活躍している南米系の馬は種牡馬ではなく繁殖牝馬が多く、母系に南米系の血統が入っていることでその特徴を発揮します。2020年では約50頭の南米系の繁殖牝馬が活躍しています

最初に言ってしまいますが、南米系血統の大きな特徴は早熟だということです。しかも中途半端な早熟ではなく、早熟中の早熟。古馬になってしまうと評価は大きく下がってしまいます。

また、もう一つの特徴としては、芝の中距離の高速持続型だという事です。軽い馬場で真価を発揮することが多く、三歳クラシックの中でも特にダービー・オークスを得意としています。

この特徴は、馬券予想において役に立つ時が必ず来ると思うので、是非覚えておきましょう。

三歳クラシックでは要注目!

南米系の血統の特徴は早熟である為、三歳クラシック戦線では活躍に期待することが出来ます。むしろ三歳がピークと言っても過言ではないので、クラシックが全てとも言えますね。

ディープインパクト産駒も早熟と言われており、クラシックでも活躍していますが、南米系の血統も忘れずにチェックする必要があるでしょう。

特にPOGでは、血統を見て競走馬を決めると思いますが、南米生まれの母を持つ馬は一頭は選択しておくべきかもしれませんね。

しかも、そこまで日本には南米系の繫殖牝馬はいないのですが、活躍すつ確率が高いというデータもあります。三歳クラシックまでというPOGでは、南米系の血統は最適とも言えます。

南米競馬を発展させるために力を注いでいる

近年、南米競馬のレベルを上げる為の取り組みが多く行われています。南米競馬機構は、南米大陸の競馬の国際化を目指しており、高額な賞金のレースを行うことで、南米馬を世界ランキング入りさせようとしています。

その結果、2016年度ロンジンワールドレースホースランキングでは、これまでで最多の23頭の南米産の競走馬がランクインしています。

南米競馬では、薬物の使用が認められており、世界水準とは異なるレース内容となっていましたが、2歳戦と重賞レースでの使用を禁止するなど、新たな取り組みも行っています。

今後さらに南米産の競走馬の活躍が増えて行くことが予想されているので、今まで以上に注目していきたいですね。

アルゼンチンが生んだスターホース「インヴァソール」について

南米で過去最強とも言えるのがインヴァソールです。2002年にアルゼンチンで生まれたインヴァソールは、当時の南米産競走馬の評価を大きく覆しました。

アルゼンチンで生まれた後は、ウルグアイへと移ります。デビューから無敗でウルグアイの三冠馬になり、その勢いでアメリカへと移籍をすることになります。

なんと言っても勝ち方が尋常ではなく、2着に5,6馬身を離す快勝を続けていました。移籍後初戦のUAEダービーでは4着になりますが、その後は実力をしっかりと発揮し連勝を続けます。

2006年にはワールドサラブレッドレースホースランキングで堂々の世界1位を獲得!また、同年には南米産の競走馬では初となるエクリプス賞年度代表馬に選出されました。

残念ながらドバイワールドカップに勝利した後、調教中に故障が発症し引退を余儀なくされます。引退後は、種牡馬として活躍し南米競馬の発展に大きな影響を与えたのです。

南米系繫殖牝馬の産駒が活躍するポイント

それでは、ここからは南米系繫殖牝馬の産駒が活躍するポイントについて詳しくご紹介していきたいと思います。南米系の血統だから必ずクラシックで活躍する訳ではないので、しっかりとポイントを抑えて予想に活かす必要があります。

繫殖牝馬の現役時代の成績が良い

まず最初の条件としては、しっかりと現役時代に好成績を収めているということです。当たり前に思うかもしれませんが、繫殖牝馬として活躍してる馬の中には、そこまで成績が良くない馬も少なくありません。

種牡馬と違い、1年に1頭しか産駒を産めない繫殖牝馬は、良い血統であれば優秀な種牡馬と種付けを行うことが多くあるのです。

しかし、南米系馬が活躍するには、母親がG1などのビックレースで勝利しているかどうかをチェックする必要があります。

G1と言っても、レースのレベルは大きな差があるので、出来るだけハイレベルなレースで勝利している方が良いでしょう。産駒が活躍している割合は非常に多くなるので、悩んだ時には是非参考にしてみて下さいね。

早熟を活かす種牡馬との配合

南米系の血統はとにかく早熟だといいましたが、これは欠点でもありますが長所でもあります。

その為、中途半端に晩成型の種牡馬と配合してしまうと、中途半端な成績で微妙な活躍を続ける競走馬が誕生してしまうこともあります。

早熟なら早熟だと割り切り、3歳までで圧倒的な成績を残せる競走馬の方が、インパクトを与えることが出来るでしょう。

特に良い配合となるのが、ディープインパクト系、ダイワメジャー系などです。逆にステイゴールドやハーツクライ系とは相性が良くないので、覚えておいてください。

クラッシックに合った配合

クラシックでの活躍を目指しているのであれば、もちろん種牡馬もクラシックに適した馬と配合する方が好成績を残しやすいのです。

その為、短距離系ではなく中距離系、そしてダートではなくもちろん芝適性。ディープインパクト系以外にも、キンカメ、オルフェーブルなどと相性が良いでしょう。

母が現役時代しっかりと好成績を残しており、晩成ではなく早熟で短距離ではなく長距離適性を持つ種牡馬の産駒。これが最もクラシックで活躍すると思われる産駒の条件、ポイントになります。

POGで有力な競走馬を探している時や、2,3歳のレースの予想をする時には是非参考にしてみて下さいね。

まとめ

今回の記事では、南米系血統の特徴や、産駒が活躍するポイントについて詳しくご紹介させていただきましたが、参考になりましたでしょうか?

日本産の競走馬の血も南米で活躍していますが、南米産の競走馬の血も日本で活躍しています。ご紹介したように、早熟と言う大きな特徴がある南米系の血統は、三歳クラシックで活躍をしています。

特に牝馬の活躍が目立っているので、桜花賞、オークス、秋華賞の予想をする時には必ずチェックして欲しいと思います。

また、年を重ねると好走することが少なくなるので、クラシック以降のレースでは割引が必要になるかもしれません。血統をしっかりと確認し、レースに合わせた柔軟な予想をすることで、勝率や回収率にも大きな影響を与えると思います。